2021-02-24
西湖院梅花講による伊左久右衛御詠歌
昭和から平成にかけて活動された梅花講の皆さんによる伊左久右衛御詠歌です。
以下は、伊左久右衛御詠歌の歌詞です。
この所に、お祭り申す伊左と久右衛門様の御供養の為に、一心と御詠歌をしょうし奉る。
- 有りがたや、このおん寺に祭りある伊左と久右衛の慈悲の御仏。
- 村人を助けん為に捨てし身は、散って花咲く今の世までも。
- 村人よ、この二方の霊魂をのちのちまでもあがめ祭れよ。
おそれながら唱え奉る、この所の御本尊釈迦牟尼如来様の御庭前にて、おん祭り給う御方は勿体なくも伊左と久右衛門様ご両人にあらせられ給う。御恩報じの御為に謹んで御詠歌を拝し奉る。一番の御詠歌に
「有りがたや、古き昔のしのばるる、伊左と久右衛の慈悲の御仏。」
帰命頂礼有りがたや。正月二十五日は、伊左と久右衛の御方を、お祭り申さんその為に、西湖院と言う寺で、念仏会やおん施餓鬼、大会営む有りがたや。由来のもとをたづぬれば、折りも折りとてそのころは、世情いっとう飢饉にて、お情深き、庄屋様、衆のなんぎを哀れみて、願いの願書は死出の旅、天和二年正月の二十五日午後三時、ついに御最後あそばされ、後を見送る人々は、ああもったいない、南無阿弥陀、それより後はおこたらず、お祭り申す真心は、今も昔も変わりなく、二代桜の宗五郎、誉れを残す末代の、散りて花咲く夢の後、一心ふらんに念(ねん)ずれば、必ず御利益授かるる。ああ有りがたや、南無阿弥陀。ああ有りがたや、南無阿弥陀。
「人のため、情けは仇となりぬれど、散りて花咲く後の世までも。」
令和3年2月24日
北松山 西湖院
タグ: 中山、西湖院、梅花講、伊左久右衛
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